“湯道(ゆどう)”×「おゆのみや」

弊社にて制作をお手伝いさせて頂いたお仕事のご紹介です。

※以下リリースより。

小山薫堂氏が提唱する“湯道(ゆどう)”の公認湯室第一号「おゆのみや」 2016年3月1日より営業開始


2016年2月18日に「Made in 宮崎」の特別な湯室がお披露目されました。


 フェニックス・シーガイア・リゾート(宮崎県宮崎市:代表取締役社長 松永 裕文)は、

同リゾートの温泉施設「松泉宮(しょうせんきゅう)」に、放送作家小山薫堂氏プロデュースによる湯室(個室温泉)「おゆのみや」の営業を、同氏の提唱する“湯道”公認湯室の第一号として2016年3月1日(火)より営業開始致します。

 これに先立ち2月18日(木)にお披露目の場が設けられ、小山薫堂氏による「おゆのみや」に関する説明や、“湯道”における作法のデモンストレーション。そして京都 大徳寺 真珠庵の山田宗正和尚によって書かれた「湯道温心」の“お軸”を湯室内に掲げる“開湯(かいとう)の儀式”が行われ、「おゆのみや」が開かれました。

左:「おゆのみや」で“湯道”の作法について説明を行う小山薫堂氏。挾土秀平氏が手がけた
   湯槽(ゆぶね)の上には、立山周平氏による天井画が飾られています。
右上:小山氏より”湯道” 公認湯室の証である“お軸”が手渡されました。
右下:”湯道” 公認湯室第一号となった「おゆのみや」の夕景。


◎「おゆのみや」とは

 小山氏が提唱するお風呂を極める道・“湯道”をコンセプトとした公認湯室の第一号として誕生する「おゆのみや」。

 “湯道”における作法を実践するための様々な工夫が施された湯室には、“湯道具”として地元 宮崎の工芸品や作家の作品を採用しています。

 また、小山氏の出演するBSフジ「小山薫堂 東京会議」にて、京都 大徳寺 真珠庵の山田宗正和尚、華人 池坊美佳さん、小笠原流礼法 小笠原敬承斎さん、左官職人 挾土秀平さんらと共に推敲を重ね、まさに“湯道”を体現する湯室として相応しい空間に仕立てられています。


◎「おゆのみや」基本概要

施設名称: おゆのみや
住所  : 〒880-8545 宮崎県宮崎市山崎町浜山 フェニックス・シーガイア・リゾート 温泉施設    「松泉宮」内(シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート隣接)
営業開始: 2016年3月1日(火)(予約受付は2月18日より)
営業時間: 7:00/15:00/20:00の1日3組限定。(各2時間のご利用となります)
定員  : 2名
利用料金: シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート宿泊ゲスト/11,260円

     (いいふろ)

      ラグジュアリー・グランデ宿泊ゲスト/無料

      日帰り入浴プラン(客室休憩付)/21,260円 

      ※いずれも一棟あたり、消費税込の金額。

     ※湯懐石(特製かき氷)・手ぬぐい付き
ご予約 : 電話でのご予約=0985-21-1113(総合予約センター 9:00~19:00)
ホームページ:http://oyunomiya.seagaia.co.jp
アクセス: 宮崎空港から車で25分、宮崎駅から車で15分
http://www.seagaia.co.jp/japanese/access/#acseagaia


◎“湯道”とは?


日本人が愛すべき「お風呂文化」。
他人と裸で湯槽に浸かる風習があるのは、世界でもごく稀。そんな日本の生活に根付いた「お風呂」を極める「道」として“湯道”が発足いたしました。
「湯道」をきっかけに、日本の伝統工芸の職人達が、活躍の場を広げるきっかけも探ります。
また「湯育」として、お湯につかることへの感謝、公共の場での他人への思いやり、自分を見つめなおす時間など、お風呂ならではの学びの場としての発展をめざしてまいります。
2015年7月 小山薫堂氏が“湯道”を提唱
2016年2月18日 湯道公認湯室 第一号「おゆのみや」


◎“湯道”の作法

一、合掌(がっしょう)

まず湯槽に向かってお湯に感謝します。

全てはこの感謝の気持ちから始まります。



二、潤し水(うるおしみず)

まずコップ一杯の水で水分補給をします。

入浴によって水分が失われますから、非常に重要な行為です。


三、衣隠し(きぬかくし)

衣服を脱いだ後、その衣服を風呂敷で覆います。

この行為を衣隠しと呼びます。

四、湯合わせ(ゆあわせ)

湯桶で三度、湯をすくって体を清めます。

三度目の際は、手拭いを湯桶に浸し、硬く絞ってから頭の上に乗せます。

この時、湯加減(温度)を確認することが大切です。

熱すぎたならば、湯もみをして温度を下げましょう。

五、湯三昧(ゆさんまい)

心を湯に集中して雑念を去り、没入します。

自己と対峙することにより、心の垢が自然とはがれていきます。

これを「洗心」(せんしん)とも呼びます。

六、垢離(こり)

汗がじんわりと出てきたら、一度、湯からあがり水をかぶります。

これを「垢離」(こり)と呼びます。

※湯三昧と垢離を繰り返します。(三度以上が理想です)

七、近慮(きんりょ)

最後の「垢離」を行ったのち、水に浸した手拭いをかたく絞り、体を拭きます。

左手で湯桶を固定し、右手で内側の汚れを確認しながら湯桶を洗います。

そして最後に、湯桶を逆さまにして響石に一度だけ当てて、残っていた水を切ります。

                 次に入浴する人のために、整えるのです。

                 これを総称して、近慮と呼びます。その文字の通り、近くを慮ることです。

ここでの近くとは、「次に入浴する人」を意味します。

八、風酔い(かぜよい)

風呂からあがった後、風を感じることで現実にゆっくりと戻ります。

先ほどまで感じることのできなかった微風を、ここではきっと感じることができるはずです。

ここでかき氷などを味わいます。

九、合掌

最後はやはり、湯への感謝の気持ちで。

 

◎小山薫堂氏総合プロデュースによる「Made in 宮崎」の特別な湯室。

小山氏による総合プロデュースの元、立山周平氏など地元宮崎県を拠点とするアーティストや職人が参加し、宮崎ならではの湯室を創出。濡れると独特の光を放つ石“黒霞”を使用した湯槽は左官職人 挾土秀平氏が手掛けました。また「おゆのみや」内で使用される“湯道具”は、地元・宮崎の素材や職人の手によるもので揃えられ、まさに「Made in宮崎」の特別な湯室となっています。

小山薫堂(放送作家)/総合プロデュース

1964年生まれ。初脚本となる映画「おくりびと」では第32回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、 第81回米アカデミー賞外国語映画賞獲得をはじめ、国内外で高い評価を受けた。

執筆活動の他、下鴨茶寮主人、東北芸術工科大学企画構想学科長を務める。


挾土秀平(左官職人)/湯槽(ゆぶね)・湯室内の壁

1962年岐阜県生まれ。土にこだわる壁づくりを目指し、普段は、近代的な建築物や個人住宅、伝統的な土蔵や茶室の壁塗りを行う。

天然の土と素材を使った塗り壁作りは、モダンかつ斬新でほかに類がなく、独自の世界を生み出している。世界にも活躍の場を広げている。

立山周平(画家)/天井画

1944年宮崎生まれ。宮崎育ち、宮崎在住。

京都で学んだ本格派の日本画家であると同時に、現代都市環境を彩る数々のモニュメント、オブジェを手掛ける。 その作品はアメリカを始めとする海外でも高い評価を得ており、国内においては東京のロイヤルパークホテルをはじめとしたハイエンドな施設に作品を提供している。

山田宗正(京都 大徳寺 真珠庵 住職)/お軸(湯道温心の書)

1954年福井県出身。98年、真珠庵第27世住職になる。

2005年から音楽家ツトム・ヤマシタ氏と共に、宗教宗派を越えた音楽法要「音禅法要」を営んでおり、大徳寺だけでなく、パリやプロバンスでも開催している。そのころから世界各国へ座禅の指導に赴く。住職だけではなく、庭師の一面も持つ。

◎“湯道具”一覧

■桶/ベンチ/ローテーブル飫肥杉(おびすぎ):日南家具工芸社(宮崎県日南市)

■水飲みグラス×竹          :ギャラリーうるし屋 片伯部雄人(宮崎県東諸県郡綾町)

■手ぬぐい藍染          :綾の手紬染織工房(宮崎県東諸県郡綾町)

■かき氷スプーン :木と漆の工房みやくに(宮崎県宮崎市)

■水 :霧島高原裂罅水(宮崎県都城市)

■湯懐石(特製かき氷) :宮崎特産 日向夏

:霧島高原裂罅水(宮崎県都城市)

■かき氷の器・湯のみ急須 水差し :向山窯櫻越工房 増渕篤宥(宮崎県小林市東方)

■かき氷を乗せるトレイ :飫肥杉/サンセラ(宮崎県都城市)

■籐籠 :橋之口籐工芸工房(宮崎県小林市)

フェニックス・シーガイア・リゾートについて

宮崎市の東岸に位置する太平洋に面した南北約11キロ、約700ヘクタールの黒松林に囲まれた自然の中に広がるリゾートの総称。「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」をはじめとする3つの宿泊施設や最大5,000名収容可能な国際級のコンベンション施設。世界のトップ100、日本のトップ3に名を列ね、1974年以来ダンロップフェニックストーナメントの舞台となっている日本屈指の名門ゴルフコース「フェニックスカントリークラブ」やテニスクラブなどのスポーツ施設など、恵まれた環境を生かした様々なアクティビティーが揃い、極上のリゾートステイをご提供しています。

フェニックス・シーガイア・リゾート 公式ホームページ

http://www.seagaia.co.jp